Web制作

ホームページ作成が無料でできるおすすめツールを徹底解説

「ホームページを作りたいけれど、できるだけ費用をかけたくない」——そう考えている方は、決して少なくありません。個人事業主として開業したばかりの方、趣味のサイトを立ち上げたい方、NPOや団体の情報発信をしたい方。それぞれ事情は異なりますが、「まずは無料で始めたい」という気持ちは共通しているのではないでしょうか。

実は、2024年以降のホームページ作成ツールは驚くほど進化しています。AIが自動でデザインを提案してくれるもの、ドラッグ&ドロップだけで本格的なサイトが完成するもの、テンプレートが800種類以上用意されているものまで。ただし、「無料」という言葉の裏には、広告表示やページ数制限、ストレージ容量の上限など、知っておくべき制約が必ず存在します。

個人的な経験では、無料ツールの選び方ひとつで、その後の運用コストや手間が大きく変わってきます。この記事では、実際に各ツールの特徴を調査・比較した上で、目的別に最適な無料ホームページ作成ツールをご紹介します。

この記事で学べること

  • 無料プランのページ数制限は3〜100ページとツールによって30倍以上の差がある
  • Jimdoは日本国内だけで170万以上のサイトが作成された実績を持つ
  • Ameba Owndは無料でもSEO設定・EC機能・アクセス解析がすべて使える
  • Jimdoの無料プランには180日間未ログインでサイト削除されるリスクがある
  • 目的別の選び方を知れば、無駄な有料プランへのアップグレードを避けられる

無料ホームページ作成ツール7選の比較一覧

まず全体像を把握していただくために、主要7ツールの無料プランを一覧で比較します。この比較表を見るだけでも、各ツールの方向性の違いがはっきりとわかるはずです。

ツール名 無料ページ数 テンプレート数 容量 広告表示 おすすめ用途
Wix 最大100ページ 800+ 500MB あり(目立つ) 多機能サイト
Jimdo 5ページ 約40 500MB あり 初心者・小規模
Wepage なし 日本語CMS重視
Ameba Ownd 3ページ あり(削除可) 完全無料運用
STUDIO 378 デザイン重視
Canva 1ページ 1,000万+ なし LP・1ページ
ペライチ 1ページ 豊富 LP特化

一覧で見ると、Wixはテンプレート数とページ数で圧倒的な優位性を持ち、Ameba Owndは機能制限のない完全無料が魅力。一方で、CanvaやペライチはLP(ランディングページ)に特化した設計になっています。

それでは、各ツールの特徴を詳しく見ていきましょう。

多機能で本格的なサイトを作りたい方向けのツール

無料ホームページ作成ツール7選の比較一覧 - ホームページ作成 無料 おすすめ
無料ホームページ作成ツール7選の比較一覧 – ホームページ作成 無料 おすすめ

「将来的にECサイトやブログ、予約システムも入れたい」という方には、拡張性の高いツールが向いています。機能の豊富さで選ぶなら、この2つが有力候補です。

Wix(ウィックス)

Wixは、世界的に最も利用されている無料ホームページ作成ツールのひとつです。800種類以上のテンプレートが無料で使え、AIチャットに好みを伝えるだけでカスタムデザインを生成してくれる機能も搭載されています。

無料プランでも最大100ページまで作成でき、ECサイト機能、予約システム、ブログ、メールマーケティング、アクセス解析と、有料級の機能が揃っています。ストレージ容量は500MBで、写真中心のサイトでなければ十分な容量です。

ただし、注意点もあります。

無料プランではWixのバナー広告が目立つ位置に表示されます。ビジネス用途で使う場合、この広告がブランドイメージに影響する可能性は否定できません。また、独自ドメインの利用には有料プランへのアップグレードが必要で、年間契約で月額1,300円からとなっています。

もうひとつ、複数のソースで指摘されているのが「操作の複雑さ」です。機能が豊富な分、初心者にとっては選択肢が多すぎて迷ってしまう場面があるかもしれません。

Wixのメリット

  • 800以上のテンプレートから選べる
  • AIビルダーで自動デザイン生成
  • EC・予約・ブログなど多機能
  • 無料で最大100ページ作成可能

Wixのデメリット

  • 無料プランの広告が目立つ
  • 操作がやや複雑で慣れが必要
  • 独自ドメインは有料(月1,300円〜)
  • ストレージ500MBの制限あり

Jimdo(ジンドゥー)

Jimdoは、日本国内だけで170万以上のサイトが作成された実績を持つ、信頼性の高いホームページ作成ツールです。日本語スタッフによるメールサポートが用意されている点は、英語に不安がある方にとって大きな安心材料でしょう。

Jimdoには「AIビルダー」と「クリエイター」の2つのモードがあります。AIビルダーのPLAYプラン(無料)では、いくつかの質問に答えるだけでAIがサイトを自動生成してくれます。テンプレート数は約40種類とWixには及びませんが、選択肢が絞られている分、初心者にとってはかえって選びやすいとも言えます。

無料プランのページ数は5ページ。ストレージは500MB。お問い合わせフォーム、EC機能、ブログ、アクセス解析も利用できます。

⚠️
Jimdo無料プランの重要な注意点
Jimdoの無料プランでは、180日間ログインしないとサイトが自動削除されるリスクがあります。更新頻度が低いサイトを運用する場合は、定期的なログインを忘れないよう注意が必要です。カレンダーにリマインダーを設定しておくことをおすすめします。

有料プランへのアップグレードを検討する場合、AIビルダーではSTART(月額990円)・GROW(月額1,590円)、クリエイターではPRO(月額1,200円)からPLATINUM(月額5,330円)まで幅広い選択肢があります。段階的にプランを上げていけるため、サイトの成長に合わせた柔軟な運用が可能です。

💡 実体験から学んだこと
これまでの取り組みで感じているのは、初めてホームページを作る方にとって「テンプレートが多すぎる」ことが逆にハードルになるケースが少なくないということです。Jimdoのように選択肢が絞られたツールの方が、最初の一歩を踏み出しやすい場合もあります。完璧なデザインよりも、まず公開することの方がはるかに重要です。

とにかくシンプルに始めたい方向けのツール

多機能で本格的なサイトを作りたい方向けのツール - ホームページ作成 無料 おすすめ
多機能で本格的なサイトを作りたい方向けのツール – ホームページ作成 無料 おすすめ

「難しいことは考えたくない」「今日中にサイトを公開したい」——そんな方には、操作のシンプルさと日本語対応を重視したツールが向いています。

Wepage(ウィーページ)

Wepageは日本発のCMSプラットフォームで、直感的な管理画面が最大の特徴です。ホスティング、ドメイン、写真素材、テキスト編集がすべて一体化されており、「あれこれ別のサービスを組み合わせる」必要がありません。

無料プランでも自動課金が発生しない設計になっているため、「知らないうちに料金が発生していた」というトラブルを避けられます。日本語ネイティブの管理画面で操作できるため、海外製ツールの翻訳に違和感を覚える方にも安心です。

Ameba Ownd

Ameba Owndの最大の特徴は、無料プランでもSEO設定、アクセス解析、EC機能といったプレミアム機能がすべて利用できる点です。多くのツールが「無料では制限あり、有料で解放」という戦略を取る中、これは異例とも言えるサービス内容です。

インターフェースはブログに近い感覚で操作できるため、ブログ経験がある方なら特に馴染みやすいでしょう。

ただし、2024年4月15日の仕様変更により、無料プランのページ数が3ページに制限されました。この変更を把握していない情報サイトも多いため、注意が必要です。3ページあれば「トップページ」「サービス紹介」「お問い合わせ」の最低限の構成は可能ですが、コンテンツを充実させたい場合は物足りなく感じるかもしれません。

デザインにこだわりたい方向けのツール

とにかくシンプルに始めたい方向けのツール - ホームページ作成 無料 おすすめ
とにかくシンプルに始めたい方向けのツール – ホームページ作成 無料 おすすめ

「せっかく作るなら、見た目にもこだわりたい」という方には、デザイン性を強みとするツールが適しています。

STUDIO(スタジオ)

STUDIOは2016年に設立された日本発のノーコードツールで、378種類のテンプレートと7,600以上のフォントが利用可能。デザインの自由度は無料ツールの中でもトップクラスです。

操作はクリック、ドラッグ&ドロップ、テキスト入力の3つだけ。AI機能も搭載されており、デザインのアイデア出しから実装までをサポートしてくれます。

ポートフォリオサイトやクリエイター向けのサイトなど、ビジュアルの美しさが重要なプロジェクトに特に向いています。一方で、EC機能や予約システムなどのビジネス機能を求める場合は、WixやJimdoの方が適しているでしょう。

ランディングページ(1ページ)だけ作りたい方向けのツール

「複数ページのサイトは不要。1ページだけしっかり作れればいい」——イベント告知やキャンペーンページ、個人のプロフィールサイトなどでは、こうしたニーズが実は多いものです。

Canva(キャンバ)

Canvaは本来グラフィックデザインツールですが、ホームページ作成機能も備えています。その強みは圧倒的な素材量。1,000万以上の無料テンプレートと300万以上の写真・動画素材が利用でき、サーバー費用も不要です。

AI生成機能も搭載されており、数分でプロフェッショナルなシングルページサイトを完成させることができます。デザインツールとしての操作に慣れている方なら、最も手軽に見栄えの良いページを作れる選択肢かもしれません。

ただし、複数ページのサイト構築には向いていません。あくまで「1ページ完結型」のツールとして捉えるのが適切です。

ペライチ

ペライチは、その名の通り「ペラ1枚」のページ作成に特化した日本発のサービスです。テンプレートが豊富に用意されており、テキストと画像を差し替えるだけで、整ったランディングページが完成します。

日本のビジネス慣行に合わせた設計がされているため、日本語の縦書きレイアウトや、日本人に馴染みやすいデザインパターンが充実しています。

目的別の選び方ガイド

ここまで7つのツールを紹介してきましたが、「結局どれを選べばいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。目的別に整理してみます。

1

個人事業主・フリーランス

Wixがおすすめ。将来のEC化や予約機能追加に対応でき、テンプレートも業種別に豊富です。

2

とにかく初心者の方

JimdoかWepageがおすすめ。操作がシンプルで、日本語サポートも充実しています。

3

コストを一切かけたくない方

Ameba Owndがおすすめ。無料でもSEO・EC・解析が使え、機能制限がほぼありません。

NPO・団体・サークル向けの選び方

NPOや地域団体の場合、「情報発信」と「お問い合わせ窓口」が主な目的になることが多いでしょう。この場合、5ページもあれば十分なケースがほとんどです。Jimdoの無料プラン(5ページ)やAmeba Ownd(3ページ)で対応できます。

ただし、活動報告を頻繁に更新する団体の場合は、ブログ機能が充実しているWixやJimdoの方が使い勝手が良いかもしれません。

クリエイター・デザイナー向けの選び方

ポートフォリオサイトを作りたいクリエイターには、STUDIOが最適です。7,600以上のフォントと高いデザイン自由度は、作品の魅力を最大限に引き出してくれます。Canvaも、ビジュアル中心の1ページポートフォリオには有力な選択肢です。

無料プランの「見えにくい制限」を知っておく

無料ホームページ作成ツールを選ぶ際、表面的な機能比較だけでは見えてこない制限があります。ここでは、実際に使い始めてから「こんなはずじゃなかった」とならないために、知っておくべきポイントを整理します。

広告表示の影響

無料プランで最も気になるのが、サービス提供元の広告表示です。

Wixの場合、ページ上部にWixのバナー広告がかなり目立つ形で表示されます。個人の趣味サイトなら問題ありませんが、ビジネス用途では信頼性に影響する可能性があります。Jimdoも同様に広告が表示されますが、Wixほど目立たないという声もあります。

一方、WepageやCanvaでは広告表示がないとされており、この点は大きなアドバンテージです。

独自ドメインの壁

無料プランでは、ほぼすべてのツールで「○○.wixsite.com」「○○.jimdosite.com」のようなサブドメインでの運用になります。独自ドメインを使うには有料プランへのアップグレードが必須です。

これは見た目の問題だけではありません。独自ドメインの有無は、SEO(検索エンジン最適化)にも影響します。本格的に集客を考えるなら、いずれは独自ドメインへの移行を視野に入れておく必要があるでしょう。

ストレージ容量の現実

WixとJimdoの無料プランはどちらも500MBのストレージ容量です。テキスト中心のサイトなら十分ですが、高画質の写真を多用するサイトでは、意外と早く上限に達します。

目安として、1枚あたり2MBの写真を使う場合、500MBでは約250枚が上限です。商品写真を多く掲載するECサイトでは、画像の最適化が必須になります。

💡 実体験から学んだこと
個人的な経験では、無料プランで始めて途中から有料プランに移行するパターンが最も多いです。最初から有料プランを契約するよりも、まず無料で試して「このツールが自分に合っている」と確信してからアップグレードする方が、結果的に満足度が高くなります。焦って有料プランに飛びつく必要はありません。

有料プランへの移行コストを把握しておく

「無料で始めて、必要になったら有料に」と考えている方のために、主要ツールの有料プラン料金も整理しておきます。

📊

有料プラン最低月額の比較

Jimdo START
¥990/月

Jimdo PRO
¥1,200/月

Wix
¥1,300/月〜

Jimdo SEO+
¥4,250/月

※Wixは年間契約時の月額。月払いの場合は¥1,900/月〜

ほとんどのツールが年間契約で割引を提供しているため、月払いと年払いの差額も確認しておくことが大切です。Wixの場合、月払い(1,900円/月)と年間契約(1,300円/月)では、年間で7,200円の差が出ます。

また、独自ドメインの取得費用(年間1,000〜3,000円程度)も別途必要になるケースが多い点は覚えておきましょう。無料ホームページの運用を長期的に考える際には、こうした隠れたコストも含めて判断することが重要です。

無料ツールとWordPressの違い

「無料ホームページ作成ツール」を調べていると、WordPress(ワードプレス)の名前も目にする機会が多いのではないでしょうか。

WordPressは世界中のウェブサイトの約40%以上で使われているCMSですが、今回紹介した7つのツールとは性質が異なります。WordPress自体は無料ですが、サーバー代(月額500〜1,500円程度)とドメイン代が別途必要です。つまり、「完全無料」での運用はできません。

一方で、カスタマイズの自由度はWordPressが圧倒的に上です。プラグインによる機能拡張、テーマの変更、SEO対策の細かな設定など、できることの幅が段違いです。

「まずは無料で試したい」なら今回紹介したツール、「最初からしっかり作り込みたい」ならWordPressでの始め方を検討するのが良いでしょう。将来的にWordPressへ移行する可能性を考えるなら、WordPressテーマの選び方も参考になるかもしれません。

無料ホームページ作成で失敗しないためのチェックリスト

ツール選びの前に、以下の項目を確認しておくと、後悔のない選択ができます。

ツール選び前の確認事項






よくある質問

無料ホームページ作成ツールで本当にビジネス用のサイトは作れますか?

作れます。ただし、無料プランのままでビジネス用途に使う場合、広告表示と独自ドメインが使えない点は理解しておく必要があります。名刺代わりの簡易的なサイトであれば無料プランでも十分ですが、本格的な集客やブランディングを目指すなら、月額1,000〜1,500円程度の有料プランへの移行を視野に入れておくのが現実的です。

無料プランから有料プランに移行する際、データはそのまま引き継げますか?

同じツール内でのプランアップグレードであれば、基本的にすべてのデータ(ページ、画像、設定など)はそのまま引き継がれます。ただし、別のツールへの移行(例:JimdoからWixへ)の場合は、コンテンツの再作成が必要になるケースがほとんどです。この点を考えると、最初のツール選びは慎重に行った方が良いでしょう。

SEO対策は無料ツールでもできますか?

基本的なSEO設定(タイトルタグ、メタディスクリプション、見出し構造など)は、多くの無料ツールで対応しています。特にAmeba Owndは無料プランでもSEO設定機能が利用可能です。ただし、WordPressのような細かなSEOカスタマイズには限界があります。検索エンジンからの本格的な集客を目指す場合は、独自ドメインの取得と合わせて有料プランの検討をおすすめします。

スマートフォンでの表示は自動対応されますか?

今回紹介したツールはいずれも、レスポンシブデザイン(スマートフォン対応)に基本対応しています。テンプレートを使えば、特別な設定なしにスマートフォンでも見やすいレイアウトで表示されます。ただし、カスタマイズを加えた場合は、必ずスマートフォンでのプレビューを確認するようにしてください。

無料ツールで作ったサイトが突然なくなることはありますか?

可能性はゼロではありません。特にJimdoの無料プランでは180日間ログインしないとサイトが削除されるルールがあります。また、サービス自体が終了するリスクも長期的には存在します。重要なコンテンツは定期的にバックアップを取っておくこと、そして定期的にログインしてサイトの状態を確認することが大切です。

まとめ

無料ホームページ作成ツールは、それぞれに明確な強みと制限があります。

多機能さを求めるならWix、初心者の安心感ならJimdo、完全無料にこだわるならAmeba Ownd、デザイン重視ならSTUDIO、1ページで十分ならCanvaペライチ、日本語環境を重視するならWepage

大切なのは、「最高のツール」を探すことではなく、「自分の目的に最も合ったツール」を選ぶことです。

まずは気になったツールの無料プランに登録して、実際に触ってみてください。使い心地は、スペック表だけでは絶対にわかりません。無料なのですから、2〜3つのツールを同時に試してみるのも賢い方法です。

完璧なサイトを最初から作る必要はありません。まず公開して、少しずつ改善していく。その一歩を踏み出すきっかけとして、この記事がお役に立てれば幸いです。