サイトの作り方を無料で始める完全ガイド
「自分のサイトを作りたいけど、お金はかけたくない」——そう思って検索しているあなたは、決して少数派ではありません。個人的な経験では、ウェブサイト制作に関する相談の約半数が「まずは無料で試したい」という声から始まります。実際のところ、2025年現在では無料で本格的なサイトを作れる環境がかつてないほど整っています。コーディングの知識がなくても、最短5分でサイトを公開できる時代です。
ただし、無料サービスにはそれぞれ特徴があり、目的に合わないツールを選んでしまうと「結局やり直し」という遠回りになることも少なくありません。これまで多くのサイト立ち上げに携わってきた中で感じているのは、最初のツール選びがその後の成功を大きく左右するということです。
この記事では、初心者の方でも迷わずサイトを作れるよう、無料で使えるツールの比較から具体的な手順、そして見落としがちな注意点まで、実践的にまとめました。
この記事で学べること
- 無料サイト作成ツールは「目的別」に選ぶと失敗しにくい
- Jimdoなら質問に答えるだけで約5分でサイトが完成する
- 無料プランの「隠れた制約」を知らないと後で移行コストが発生する
- HTML手書きからノーコードツールまで3つの方法それぞれの向き不向き
- 無料サイトでもSEO対策とモバイル最適化は事前に確認すべき
無料でサイトを作る3つの方法を比較する
無料でサイトを作る方法は、大きく分けて3つあります。それぞれの特徴を理解しておくと、自分に合った方法を選びやすくなります。
1つ目は、HTML/CSSを自分で書く方法です。パソコンに最初から入っているメモ帳(テキストエディタ)だけで作れるため、費用は完全にゼロです。ウェブサイトの仕組みを根本から理解できるメリットがありますが、デザインの自由度を高めるには学習時間が必要になります。
2つ目は、ノーコードのサイト作成ツールを使う方法です。Wix、Jimdo、SITE123などのサービスが代表的で、テンプレートを選んでドラッグ&ドロップするだけでサイトが完成します。現在、無料でサイトを作りたい方の大多数がこの方法を選んでいます。
3つ目は、WordPressを使う方法です。WordPress自体は無料ですが、サーバーのレンタルが別途必要になる点に注意が必要です。無料サーバーを使えばコストゼロも可能ですが、速度や安定性に制約が出ることがあります。
方法別の比較チャート(公開までの所要時間)
※初心者が初回公開までにかかる目安時間
目的別に選ぶ無料サイト作成ツール

ツール選びで最も大切なのは「何のためにサイトを作るか」を明確にすることです。個人ブログ、ポートフォリオ、ネットショップ——目的によって最適なツールはまったく異なります。
Jimdo(ジンドゥー)はとにかく早く作りたい人向け
Jimdoの最大の特徴は、AIによる自動サイト生成機能です。5つの質問に答えるだけで、デザインからレイアウトまで自動的にサイトが完成します。所要時間はわずか約5分。
パソコン操作に自信がない方や、「とりあえず形にしたい」という方には最も適したサービスといえます。日本語のサポートが充実している点も安心材料です。
ただし、無料プランではJimdoのブランドロゴが表示される点と、独自ドメインが使えない点は理解しておく必要があります。ビジネス用途で本格的に運用する場合は、いずれ有料プランへの移行を検討することになるでしょう。
Wixはデザインにこだわりたい人向け
Wixの強みは、ドラッグ&ドロップによる直感的な操作性と、豊富なテンプレートです。初心者でも30分程度で基本操作を覚えられます。
テンプレートの種類が非常に多く、飲食店、美容サロン、ポートフォリオなど業種別のデザインが用意されています。写真やイラストを多用するクリエイティブな方にとっては、自由度の高さが大きな魅力です。
一方で、無料プランではWixの広告が表示されること、また一度選んだテンプレートを後から変更できない仕様になっている点は注意が必要です。
BASEはネットショップを開きたい人向け
「サイトを作りたい」という目的がネットショップであれば、BASEが有力な選択肢になります。商品登録数が無制限で、Instagram連携や多様な決済方法に対応しています。
初期費用・月額費用ともに無料で、商品が売れた際に手数料が発生する仕組みです。在庫リスクを抱えずにオンライン販売を始められるため、個人のハンドメイド作家や副業としてネットショップを考えている方に特に人気があります。
SITE123はシンプルなサイトを素早く作りたい人向け
SITE123は、3ステップでサイトを作成できるシンプルさが特徴です。オンラインショップ機能も備えているため、情報発信とちょっとした物販を組み合わせたい方に向いています。
操作画面が整理されていて迷いにくい反面、カスタマイズの自由度はWixほど高くありません。「シンプルでいいから確実に完成させたい」という方に適しています。
WordPressは将来的な拡張性を重視する人向け
WordPressは世界中のウェブサイトの約40%以上で使われているCMS(コンテンツ管理システム)です。無料テーマも豊富で、Cocoon、Luxeritas、Lightningなどは日本語対応が充実しています。
ただし、WordPress自体は無料でも、サイトを公開するにはサーバーのレンタルが別途必要です。完全無料にこだわる場合はWordPress.comの無料プランを使う方法もありますが、機能制限がかなり厳しくなります。将来的にブログで収益化を目指す方や、自由度の高いサイト運営をしたい方には、WordPressの始め方ガイドも参考にしてみてください。
無料ツールの比較表で自分に合ったサービスを見つける

ここまで紹介したツールを一覧で比較します。この表を見ながら、ご自身の目的と照らし合わせてみてください。
| ツール名 | 公開まで | 技術スキル | おすすめ用途 | モバイル対応 | SSL |
|---|---|---|---|---|---|
| Jimdo | 約5分 | 不要 | 初心者・企業HP | 自動対応 | ✓ |
| Wix | 約30分 | 最小限 | デザイン重視 | 自動対応 | ✓ |
| BASE | 30分〜 | 最小限 | ネットショップ | 自動対応 | ✓ |
| SITE123 | 約15分 | 不要 | シンプルなサイト | 自動対応 | ✓ |
| WordPress | 1時間〜 | 基本的な知識 | ブログ・拡張性 | テーマ依存 | サーバー依存 |
| HTML手書き | 約20分 | 基礎知識 | 学習目的 | 手動対応 | サーバー依存 |
初心者がサイトを無料で作る具体的な手順

ここからは、最も初心者向けのJimdoを例に、実際のサイト作成手順を解説します。
アカウント登録
Jimdoの公式サイトにアクセスし、メールアドレスまたはGoogleアカウントで無料登録します。
AI作成を選択
「AIビルダー」を選び、業種やサイトの目的など5つの質問に回答します。
内容を調整して公開
自動生成されたサイトのテキストや画像を自分の内容に差し替え、「公開」ボタンを押します。
この3ステップで、基本的なサイトは完成します。
もちろん、公開後に細かい調整をしていく必要はありますが、「まず形にする」というハードルは驚くほど低くなっています。経験上、完璧を目指して準備に時間をかけすぎるより、まず公開してから改善していく方が効率的です。
HTMLで手書きする方法も知っておく価値がある
ノーコードツールが主流とはいえ、HTMLの基礎を知っておくことには大きなメリットがあります。サイトの構造を理解していると、どのツールを使う場合でもトラブル対応がしやすくなります。
メモ帳(Windowsの場合)やテキストエディット(Macの場合)を開き、以下のような基本的なHTMLコードを書くだけで、実はウェブページは作れてしまいます。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>私のサイト</title>
</head>
<body>
<h1>ようこそ</h1>
<p>これは私の最初のウェブサイトです。</p>
</body>
</html>
このファイルを「index.html」という名前で保存し、ブラウザで開くと、立派なウェブページとして表示されます。所要時間は約20分。ウェブの仕組みを体感するには最適な方法です。
ただし、この方法でインターネット上に公開するには、別途サーバーにファイルをアップロードする必要があります。学習目的としては非常に有益ですが、すぐにサイトを公開したい場合はノーコードツールの方が現実的です。
無料サイトの見落としがちな落とし穴と対策
無料でサイトを作れるのは素晴らしいことですが、知らないと後悔する制約がいくつかあります。事前に把握しておくことで、後からの手戻りを防げます。
無料プランの広告表示とブランドロゴ
ほとんどの無料プランでは、サイト上にサービス提供元の広告やロゴが表示されます。個人の趣味サイトであれば問題ありませんが、ビジネス用途では信頼性に影響する可能性があります。
これまでの取り組みで感じているのは、お客様向けのサイトでは「広告なし」が最低限の条件になるケースが多いということです。最初は無料で始めて、ビジネスが軌道に乗ってきたら有料プランに移行するのが現実的な戦略です。
独自ドメインが使えない制約
無料プランでは通常、「yoursite.jimdofree.com」のようなサブドメインが割り当てられます。独自ドメイン(例:yoursite.com)を使いたい場合は、有料プランへのアップグレードが必要です。
SEOの観点からも、独自ドメインの方が長期的には有利です。サブドメインでは検索エンジンからの評価がサービス提供元に依存するため、本格的に集客を考えるなら早い段階で独自ドメインの取得を検討しましょう。独自ドメインを無料で取得する方法もありますので、コストを抑えたい方は確認してみてください。
データの移行(引っ越し)が難しい場合がある
意外と見落とされがちなのが、将来的に別のサービスへ移行する際の難しさです。
ノーコードツールで作ったサイトは、そのサービス独自の形式でデータが保存されています。そのため、例えばJimdoからWordPressに引っ越したい場合、コンテンツを手動でコピー&ペーストする必要があることが多いです。
SEO対策の自由度に差がある
無料サイト作成ツールのSEO対策機能は、サービスによって大きく異なります。
Wixは比較的SEO設定が充実しており、ページごとのタイトルタグやメタディスクリプションの設定が可能です。一方、一部のサービスでは無料プランだとSEO関連の設定項目が制限されることがあります。
検索エンジンからの流入を重視する場合は、ツール選びの段階でSEO機能の充実度を確認しておくことが重要です。
モバイル対応は自動だが確認は必須
現在の主要な無料サイト作成ツールは、ほぼすべてがレスポンシブデザイン(スマートフォン対応)に標準対応しています。しかし、「自動対応」と「きれいに表示される」は別の話です。
実際にサイトを公開したら、必ずスマートフォンの実機で表示を確認してください。経験上、PCでは問題なく見えていても、スマートフォンではレイアウトが崩れているケースは珍しくありません。
無料プランから有料プランへの移行タイミング
「いつ有料プランに切り替えるべきか」は、多くの方が悩むポイントです。
結論から言えば、以下のいずれかに該当したら有料プランへの移行を検討する時期です。
有料プラン移行のチェックリスト
逆に言えば、これらに該当しないうちは無料プランで十分です。無理に有料プランにする必要はありません。まずは無料で始めて、サイトの方向性が定まってから投資するのが賢い進め方です。
無料サイトでも押さえておきたいSEOの基本
せっかくサイトを作っても、誰にも見つけてもらえなければ意味がありません。無料サイトでも最低限のSEO対策は実施しておきましょう。
ページタイトルを適切に設定する。各ページに固有のタイトルをつけ、そのページの内容を端的に表現します。これは検索結果に直接表示される要素なので、最も重要な設定項目の一つです。
見出し構造を整理する。H1、H2、H3といった見出しタグを正しい階層で使うことで、検索エンジンがコンテンツの構造を理解しやすくなります。
画像にalt属性を設定する。画像の説明文(代替テキスト)を入れることで、画像検索からの流入も期待できます。
スマートフォン表示を最適化する。Googleはモバイルファーストインデックスを採用しているため、スマートフォンでの表示品質が検索順位に直接影響します。
これらの基本的なSEO対策は、ほとんどの無料サイト作成ツールで設定可能です。無料ホームページ作成ツールのおすすめを選ぶ際にも、これらの機能が使えるかどうかを判断基準にすると良いでしょう。
サイト作成後にやるべき3つのこと
サイトを公開して終わりではありません。公開後の行動が、サイトの成果を大きく左右します。
Googleサーチコンソールに登録する
Googleサーチコンソール(旧ウェブマスターツール)は、Googleが無料で提供しているサイト管理ツールです。自分のサイトがGoogleにどう認識されているか、どんなキーワードで検索されているかを確認できます。
サイトを公開したら、できるだけ早く登録しておきましょう。登録しないと、検索エンジンにサイトの存在を認識してもらうまでに時間がかかることがあります。
アクセス解析を設定する
Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールを導入すると、訪問者の行動を把握できます。どのページがよく見られているか、どこで離脱しているかといったデータは、サイト改善の重要な手がかりになります。
多くの無料サイト作成ツールでは、Googleアナリティクスとの連携機能が用意されています。
定期的にコンテンツを更新する
検索エンジンは、定期的に更新されているサイトを高く評価する傾向があります。月に1〜2回でも良いので、新しい情報を追加したり、既存の内容を最新の状態に保つようにしましょう。
ブログ機能を活用して情報発信を続けることは、SEO対策としても、サイト訪問者との信頼構築としても効果的です。ブログ運営の基本を押さえておくと、コンテンツ更新がスムーズになります。
よくある質問
無料サイトでもネットショップは運営できますか
はい、BASEやSITE123など、無料でネットショップ機能を提供しているサービスがあります。BASEは商品登録数が無制限で、クレジットカード決済やコンビニ決済にも対応しています。ただし、商品が売れた際に手数料が発生する仕組みのため、利益率の計算には手数料分を考慮する必要があります。本格的なEC運営を目指す場合は、手数料体系を事前に確認しておくことをおすすめします。
無料プランのまま何年も使い続けることはできますか
基本的には可能です。多くのサービスは無料プランに利用期限を設けていません。ただし、サービス自体が終了するリスクはゼロではありません。過去にも無料ウェブサイトサービスが終了した事例はあります。重要なコンテンツは定期的にバックアップを取っておくことが大切です。また、無料プランの内容は予告なく変更される可能性もあるため、利用規約の変更には注意を払いましょう。
コーディング知識がまったくなくても本当に作れますか
JimdoのAIビルダーやWixのドラッグ&ドロップエディタを使えば、コーディング知識は一切不要です。文字の入力やマウス操作ができれば、サイトを作成・公開できます。ただし、「細かいデザインの微調整をしたい」「特殊な機能を追加したい」という場合には、HTML/CSSの基礎知識があると対応の幅が広がります。まずはノーコードで始めて、必要に応じて学んでいくのが効率的なアプローチです。
無料サイトは検索結果に表示されますか
はい、無料サイトでもGoogleなどの検索結果に表示されます。ただし、サブドメイン(例:yoursite.jimdofree.com)の場合、独自ドメインのサイトと比べてSEO上やや不利になる傾向があります。検索エンジンからの集客を本格的に狙う場合は、独自ドメインの取得と、基本的なSEO対策(タイトル設定、見出し構造、モバイル対応など)を実施することをおすすめします。コンテンツの質が高ければ、無料サイトでも十分に検索上位を狙えます。
途中で別のサービスに乗り換えることはできますか
技術的には可能ですが、簡単ではないケースが多いです。ノーコードツール間の移行では、デザインやレイアウトをそのまま引き継ぐことはほぼできません。テキストや画像は手動で移し替える必要があります。WordPressへの移行であれば、一部のサービスではエクスポート機能が使える場合もあります。将来的な移行を見据えるなら、コンテンツのテキストデータと画像ファイルを常に手元に保管しておくことが最善の備えです。
まとめ
無料でサイトを作る方法は、かつてないほど充実しています。
最も大切なのは、「完璧なツールを探す」ことではなく「まず作ってみる」ことです。
とにかく早く形にしたいならJimdo、デザインにこだわりたいならWix、ネットショップを開きたいならBASE、将来的な拡張性を重視するならWordPress。目的に合ったツールを選び、まずは無料プランで公開してみてください。
実際に運用を始めてみると、「もっとこうしたい」「この機能が欲しい」という具体的なニーズが見えてきます。そのタイミングで有料プランへの移行や、別のツールへの乗り換えを検討しても遅くはありません。
あなたのサイト作りの第一歩が、この記事をきっかけに始まることを願っています。