WordPressの始め方を初心者向けに徹底解説する完全ガイド
「WordPressでブログを始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」——そんな悩みを抱えている方は、決して少なくありません。個人的な経験では、WordPressの立ち上げそのものは、正しい手順さえ知っていれば最短10分程度で完了します。ただし、多くの方がつまずくのはインストールそのものではなく、「その前後の準備と設定」です。これまで数多くのWordPressサイト構築に携わってきた中で気づいたのは、最初の設定をしっかり行うかどうかで、その後の運営効率が大きく変わるということです。この記事では、完全な初心者の方でも迷わずWordPressを始められるよう、準備段階からコンテンツ公開、さらには公開後にやるべきことまでを一つひとつ丁寧に解説していきます。
この記事で学べること
- WordPressの開設にかかる費用は月額1,000円前後、初期費用を含めても年間1万5千円程度で始められる
- レンタルサーバーの「簡単インストール機能」を使えば、申し込みからWordPress設置まで最短10分で完了する
- 初期設定で必ずやるべき項目は5つだけ。これを怠ると後から修正に膨大な手間がかかる
- WordPress.comと自前サーバー(WordPress.org)の違いを理解しないと、収益化で大きな制約を受ける
- 初心者が最初に入れるべきプラグインは厳選5つ。入れすぎはサイト速度低下の最大原因になる
WordPressを始める前に知っておくべき基礎知識
WordPressの始め方を調べると、いきなり「サーバーを契約しましょう」という記事が多いのですが、その前に理解しておくべき大切なことがあります。
まず、「WordPress」には実は2種類あります。
WordPress.org(自前サーバー型)は、自分でレンタルサーバーを契約し、そこにWordPressのソフトウェアをインストールして使う方法です。カスタマイズの自由度が高く、広告やアフィリエイトなどの収益化にも制限がありません。本記事で解説するのは、こちらの方法です。
一方、WordPress.com(ホスティング型)は、WordPress社が提供するブログサービスで、無料プランもあります。ただし、無料プランではカスタマイズに大きな制約があり、独自ドメインの利用や収益化にも制限がかかります。
本格的にブログやWebサイトを運営するなら、WordPress.org(自前サーバー型)一択です。
WordPressに必要な3つのもの
WordPressを始めるために必要なものは、大きく分けて3つだけです。よく「家を建てること」に例えられます。
レンタルサーバー(土地)
Webサイトのデータを保管する場所。月額500〜1,500円程度が相場です。
独自ドメイン(住所)
「example.com」のようなURL。年間1,000〜2,000円程度。サーバー契約時に無料で取得できることも。
WordPress本体(家)
WordPress自体は無料のソフトウェア。サーバーにインストールして使います。
WordPressの開設にかかる費用の目安
「WordPressはお金がかかる」と思われがちですが、実際にはかなりリーズナブルです。
WordPress運営の年間コスト目安
※多くのサーバーでドメイン無料特典あり。有料テーマは任意。
最低限の構成であれば、月額約1,000円(年間約12,000円)でWordPressサイトを運営できます。ランチ1回分の費用で、自分だけのWebサイトが持てると考えれば、決して高くはないでしょう。
レンタルサーバーの選び方と契約手順

WordPress運営の土台となるレンタルサーバー選びは、最初の重要な決断です。ここで適切な選択をしておけば、後々の運営がぐっと楽になります。
初心者がサーバーを選ぶときに重視すべきポイント
経験上、初心者の方がサーバーを選ぶ際に特に重視すべきポイントは以下の4つです。
WordPress簡単インストール機能があるか——これが最も重要です。この機能があれば、難しい技術的な操作なしに、画面の案内に従うだけでWordPressを設置できます。現在、主要なレンタルサーバーのほとんどがこの機能を備えています。
表示速度は十分か——サイトの表示が遅いと、訪問者が離脱するだけでなく、検索順位にも悪影響を及ぼします。SSD搭載でLiteSpeedやnginxなどの高速Webサーバーを採用しているサービスを選ぶのが望ましいです。
サポート体制は充実しているか——初心者のうちは、思わぬトラブルに遭遇することが少なくありません。メールだけでなく、電話やチャットでのサポートがあると安心です。
独自ドメインの無料特典があるか——多くのサーバーが契約時にドメインを1つ無料でプレゼントしてくれます。年間1,000〜2,000円の節約になるので、見逃さないようにしましょう。
レンタルサーバーの契約手順
どのサーバーを選んでも、基本的な契約の流れは共通しています。
まず、サーバー会社の公式サイトにアクセスし、プランを選択します。初心者の方は、最も人気のある「スタンダード」や「ベーシック」といった中間プランを選んでおけば間違いありません。最安プランはスペックが足りなくなることがあり、最上位プランは個人ブログには過剰です。
次に、契約期間を選びます。12ヶ月以上の契約にすると月額料金が大幅に割引されるケースがほとんどです。本気で続ける意思があるなら、12ヶ月契約がコストパフォーマンスの面でおすすめです。
続いて、アカウント情報(メールアドレス、パスワード、氏名、住所など)を入力し、支払い方法を設定します。クレジットカード払いが一般的ですが、銀行振込やコンビニ払いに対応しているサーバーもあります。
独自ドメインの取得と設定

サーバー契約と同時にドメインを取得できる場合は、そのまま進めるのが最も簡単です。別途取得する場合の手順も含めて解説します。
ドメイン名の決め方
ドメイン名は、いわばWebサイトの「住所」であり「名前」です。一度決めると変更が非常に難しいため、慎重に選びましょう。
個人的に意識しているポイントをお伝えします。
短くて覚えやすいことが第一条件です。長すぎるドメインは入力ミスの原因になります。目安として15文字以内が理想的です。
サイトの内容が想像できることも大切です。たとえば料理ブログなら「cooking」や「recipe」を含めると、訪問者にとってわかりやすくなります。
ドメインの末尾(トップレベルドメイン)は、「.com」「.net」「.jp」あたりが無難です。特にこだわりがなければ「.com」を選んでおけば問題ありません。信頼性が高く、世界中で認知されています。
DNS設定とドメインの紐付け
サーバーとドメインを別々に取得した場合、両者を紐付ける「DNS設定」が必要になります。
具体的には、ドメインを取得したサービスの管理画面にログインし、「ネームサーバー」の設定を変更します。ここにレンタルサーバー側から指定されたネームサーバー情報を入力するだけです。
ただし、サーバー契約時にドメインも同時に取得した場合は、この設定が自動的に完了していることがほとんどです。初心者の方には、この方法が断然おすすめです。
DNS設定の反映には最大24〜72時間かかる場合があります。すぐにサイトが表示されなくても焦らず待ちましょう。
WordPressのインストール手順

いよいよWordPressのインストールです。現在の主要なレンタルサーバーには「WordPress簡単インストール」機能が標準搭載されているため、専門知識がなくても問題なく進められます。
簡単インストール機能を使った設置方法
サーバーの管理画面にログインしたら、「WordPress簡単インストール」や「WordPress簡単セットアップ」といったメニューを探してください。
インストール時に入力を求められる項目は、主に以下の通りです。
インストール時の入力項目
入力が完了したら「インストール」ボタンをクリック。数秒〜数分で完了します。
インストール後に表示される管理画面のURL(通常は「https://あなたのドメイン/wp-admin/」)、ユーザー名、パスワードは必ずメモしておいてください。
管理画面(ダッシュボード)への初回ログイン
インストールが完了したら、管理画面URLにアクセスし、先ほど設定したユーザー名とパスワードでログインします。
ログイン後に表示されるのが「ダッシュボード」と呼ばれる管理画面です。左側にメニューが並んでおり、ここからサイトのすべてを管理します。
最初は項目の多さに圧倒されるかもしれませんが、日常的に使うメニューは「投稿」「固定ページ」「外観」「プラグイン」「設定」の5つ程度です。焦らず、少しずつ慣れていきましょう。
WordPressインストール後に必ずやるべき初期設定5つ
WordPressをインストールしたら、記事を書き始める前に必ず済ませておくべき初期設定があります。これらを後回しにすると、修正作業に膨大な時間がかかったり、SEO上の不利益を被ったりする可能性があります。
SSL設定(HTTPS化)
SSL(Secure Sockets Layer)とは、サイトとユーザーの間の通信を暗号化する仕組みです。簡単に言えば、サイトのURLが「http://」ではなく「https://」で始まるようにする設定です。
現在のGoogleは、SSL化されていないサイトに対してブラウザ上で「保護されていない通信」という警告を表示します。これは訪問者に不安を与え、離脱の原因になります。
設定方法は、まずレンタルサーバーの管理画面で「無料SSL」を有効にします。ほとんどのサーバーでワンクリックで設定できます。次に、WordPress管理画面の「設定」→「一般」で、「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」の両方を「https://」に変更します。
パーマリンク設定
パーマリンクとは、各ページに割り当てられるURLの構造のことです。
WordPress管理画面の「設定」→「パーマリンク」から設定できます。初期状態では「?p=123」のような数字のURLになっていますが、これではURLを見ただけでは記事の内容がわかりません。
おすすめは「投稿名」(/%postname%/)に設定することです。記事ごとに意味のある英語のURLを設定でき、SEOにも有利とされています。
たとえば、「WordPressの始め方」という記事なら「https://example.com/wordpress-beginner-guide/」のようなURLにできます。
サイトタイトルとキャッチフレーズの設定
「設定」→「一般」から、サイトのタイトルとキャッチフレーズを設定します。
サイトタイトルは、ブラウザのタブや検索結果に表示される名前です。覚えやすく、サイトの内容を端的に表すものが理想的です。
キャッチフレーズは、サイトの簡単な説明文です。初期状態では「Just another WordPress site」となっているので、必ず変更しましょう。空欄にするか、サイトの内容を簡潔に表す一文を入力します。
テーマの選択と適用
テーマとは、サイトのデザインテンプレートのことです。テーマを変えるだけで、サイトの見た目が大きく変わります。
「外観」→「テーマ」から、テーマの検索・インストール・有効化ができます。
初心者の方がテーマを選ぶ際のポイントは3つです。
レスポンシブ対応であること——スマートフォンでの閲覧に自動対応するテーマを選びましょう。現在のWebアクセスの約7割はスマートフォンからと言われています。
日本語対応であること——海外製のテーマは英語フォントに最適化されていることが多く、日本語で使うとデザインが崩れることがあります。日本語環境で開発されたテーマが安心です。
更新が継続されていること——長期間更新されていないテーマは、セキュリティ上のリスクがあります。最終更新日が直近のものを選びましょう。
無料テーマでも十分に高品質なものがあります。まずは無料テーマで始めて、サイト運営に慣れてきたら有料テーマへの移行を検討するのも賢い選択です。
不要な初期コンテンツの削除
WordPressをインストールすると、サンプルの投稿(「Hello world!」)、サンプルの固定ページ(「サンプルページ」)、サンプルのコメントが自動的に作成されています。
これらは不要なので、記事を書き始める前に削除しておきましょう。「投稿」→「投稿一覧」と「固定ページ」→「固定ページ一覧」からそれぞれ削除できます。
WordPressの基本操作をマスターする
初期設定が完了したら、いよいよコンテンツの作成です。WordPressでのコンテンツ作成は、「投稿」と「固定ページ」の2種類に分かれます。
投稿と固定ページの違い
この2つの違いを理解しておくことは、WordPress運営の基本中の基本です。
投稿(ブログ記事)
- 時系列で表示される
- カテゴリーやタグで分類できる
- ブログ記事やニュースに使う
- 定期的に更新するコンテンツ向け
固定ページ
- 時系列に依存しない
- カテゴリー・タグは使えない
- ナビゲーションメニューに配置
- 「会社概要」「お問い合わせ」などに使う
ブロックエディタでの記事作成方法
WordPress 5.0以降、標準の記事作成ツールは「ブロックエディタ(Gutenberg)」になっています。
ブロックエディタでは、テキスト、画像、見出し、リストなど、すべてのコンテンツを「ブロック」という単位で管理します。レゴブロックを積み上げるように、必要なブロックを追加していくイメージです。
記事作成の基本的な流れを説明します。
「投稿」→「新規追加」をクリックすると、エディタ画面が開きます。最上部にタイトルを入力し、その下の「ブロックを選択するには「/」を入力」と書かれた部分から本文を書き始めます。
「+」ボタンをクリックすると、利用可能なブロックの一覧が表示されます。よく使うブロックは以下の通りです。
段落ブロック——通常の文章を書くときに使います。Enterキーを押すと自動的に新しい段落ブロックが作成されます。
見出しブロック——記事の構造を作る見出しです。H2、H3、H4と階層を設定できます。SEOの観点からも、見出しの適切な使用は重要です。
画像ブロック——写真やイラストを挿入します。アップロード、メディアライブラリからの選択、URLからの挿入の3つの方法があります。
リストブロック——箇条書きや番号付きリストを作成します。
記事が完成したら、右上の「公開」ボタンをクリックする前に、「プレビュー」で実際の表示を確認しましょう。問題がなければ公開です。
アイキャッチ画像の設定
アイキャッチ画像とは、記事一覧やSNSでシェアされた際に表示されるサムネイル画像です。
エディタ画面の右側サイドバーにある「アイキャッチ画像」から設定できます。アイキャッチ画像を設定するだけで、記事一覧の見栄えが格段に良くなり、クリック率も向上します。
画像サイズは、使用しているテーマの推奨サイズに合わせるのが理想的ですが、一般的には横1200px × 縦630px程度が汎用性が高いサイズです。
初心者が最初に入れるべきプラグイン5選
プラグインとは、WordPressに機能を追加する拡張ツールのことです。スマートフォンにアプリをインストールするのと同じ感覚で、必要な機能を追加できます。
ただし、プラグインの入れすぎはサイトの表示速度低下やセキュリティリスクの原因になります。実際に多くのWordPressサイトを見てきた中で、プラグインを20個以上入れているサイトは高確率で表示速度に問題を抱えていました。
必要最小限のプラグインに絞ることが、快適なサイト運営の秘訣です。
セキュリティ対策プラグイン
WordPressは世界で最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)であるがゆえに、不正アクセスの標的にもなりやすいという側面があります。
セキュリティプラグインを導入することで、ログイン試行の制限、不正アクセスの検知、ファイアウォール機能などを追加できます。「Wordfence Security」や「SiteGuard WP Plugin」などが定番です。特にSiteGuard WP Pluginは日本語対応で、ログインページのURL変更や画像認証の追加など、初心者でも設定しやすい機能が揃っています。
バックアッププラグイン
万が一のトラブルに備えて、サイトのバックアップは必須です。
「UpdraftPlus」は、無料版でもデータベースとファイルの自動バックアップに対応しており、Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージに保存できます。週に1回の自動バックアップを設定しておくと安心です。
SEO対策プラグイン
検索エンジンからのアクセスを増やすために、SEO対策プラグインは早い段階で導入しておきましょう。
「Yoast SEO」や「All in One SEO」が代表的です。これらのプラグインを使うと、各記事のメタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)の設定や、XMLサイトマップの自動生成などが簡単に行えます。
ブログ初心者のための完全ガイドでもSEOの基本について触れていますが、まずはプラグインを入れて、各記事のタイトルとメタディスクリプションを適切に設定する習慣をつけることが第一歩です。
お問い合わせフォームプラグイン
サイトにお問い合わせフォームを設置するなら、「Contact Form 7」が最も広く使われています。日本人開発者によるプラグインで、日本語のドキュメントも充実しています。
固定ページにショートコードを貼り付けるだけで、簡単にお問い合わせフォームを設置できます。
スパム対策プラグイン
WordPressを運営していると、コメント欄にスパム(迷惑コメント)が大量に投稿されることがあります。「Akismet Anti-Spam」はWordPressに初期インストールされているスパム対策プラグインで、個人ブログなら無料で利用できます。有効化してAPIキーを設定するだけで、スパムコメントを自動的にフィルタリングしてくれます。
デザインのカスタマイズ方法
WordPressの魅力の一つは、コーディングの知識がなくてもデザインをカスタマイズできる点です。
テーマカスタマイザーの使い方
「外観」→「カスタマイズ」をクリックすると、テーマカスタマイザーが開きます。ここでは、リアルタイムでプレビューを確認しながら、以下のような設定を変更できます。
サイトのロゴやファビコン(ブラウザタブに表示される小さなアイコン)の設定、色やフォントの変更、ヘッダーやフッターのレイアウト調整、サイドバーのウィジェット配置などが、直感的な操作で行えます。
変更はすべてプレビューで確認してから「公開」ボタンで反映されるため、失敗を恐れずに色々と試してみてください。
ナビゲーションメニューの作成
ナビゲーションメニューは、サイト上部に表示される案内リンクのことです。訪問者がサイト内を移動するための重要な要素です。
「外観」→「メニュー」から作成できます。メニューに追加できるのは、固定ページ、投稿、カテゴリー、カスタムリンクなどです。
最初のうちは、「ホーム」「プロフィール」「お問い合わせ」程度のシンプルなメニューで十分です。記事数が増えてきたら、カテゴリーページへのリンクを追加していくと、訪問者にとって使いやすいサイトになります。
ウィジェットの設定
ウィジェットとは、サイドバーやフッターに配置できる小さなパーツのことです。「外観」→「ウィジェット」から設定できます。
よく使われるウィジェットには、検索ボックス、最近の投稿一覧、カテゴリー一覧、プロフィールなどがあります。ドラッグ&ドロップで簡単に配置を変更できます。
WordPress公開後にやるべきこと
サイトを公開して記事を書き始めたら、それで終わりではありません。ブログ収益化を目指す場合はもちろん、趣味のブログであっても、以下の設定を早めに済ませておくことをおすすめします。
Googleアナリティクスの導入
Googleアナリティクスは、サイトへのアクセス数や訪問者の行動を分析できる無料ツールです。
Googleアカウントを使ってGoogleアナリティクスに登録し、発行されたトラッキングコードをWordPressに設置します。SEOプラグインやテーマの設定画面から簡単に設置できるケースがほとんどです。
最初のうちはアクセスがほとんどなくて落ち込むかもしれませんが、データの蓄積は早ければ早いほど後で役立ちます。
Googleサーチコンソールの設定
Googleサーチコンソールは、Google検索におけるサイトのパフォーマンスを確認できるツールです。
どんなキーワードで検索されているか、検索結果での表示回数やクリック数、サイトに問題がないかなどを確認できます。XMLサイトマップの送信もここから行います。
Googleサーチコンソールは、SEO改善のための最も重要なツールの一つです。ブログ収入の仕組みを理解する上でも、検索データの分析は欠かせません。
定期的なバックアップとアップデート
WordPress本体、テーマ、プラグインは、定期的にアップデートが提供されます。これらのアップデートには、セキュリティの修正や新機能の追加が含まれているため、放置せずに適用することが重要です。
ただし、アップデートによってサイトの表示が崩れたり、プラグインの互換性に問題が出たりすることもあります。そのため、アップデート前には必ずバックアップを取る習慣をつけてください。
個人的には、以下のようなメンテナンススケジュールを推奨しています。
週1回:自動バックアップの確認、コメントスパムのチェック
月1回:WordPress本体・テーマ・プラグインのアップデート、不要なデータの整理
3ヶ月に1回:使っていないプラグインの削除、サイト表示速度のチェック
初心者がやりがちな失敗と対処法
これまで多くのWordPress初心者の方をサポートしてきた中で、繰り返し見かける失敗パターンがあります。事前に知っておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。
記事を書く前に完璧なデザインを目指してしまう
テーマ選びやデザインのカスタマイズに何日もかけてしまい、肝心の記事が1本も書けていない——これは非常によくあるパターンです。
デザインは後からいくらでも変更できます。まずは記事を書くことを最優先にしましょう。最低10記事程度書いてみると、「自分のサイトにどんなデザインが合うか」が自然と見えてきます。
パーマリンクを日本語のまま放置する
記事のURLが「https://example.com/ワードプレスの始め方/」のように日本語になっていると、SNSでシェアした際にURLがエンコードされて非常に長い文字列になります。
記事を公開する前に、パーマリンクを英語のスラッグ(例:「wordpress-beginner-guide」)に変更する習慣をつけましょう。
プラグインの入れすぎ
先述の通り、プラグインは必要最小限に留めることが重要です。「便利そうだから」と次々にインストールすると、サイトの表示速度が低下するだけでなく、プラグイン同士が競合してエラーの原因になることもあります。
バックアップを取っていない
「まだ記事が少ないから大丈夫」と思っていると、突然のサーバートラブルやアップデートの失敗で、すべてのデータを失う可能性があります。記事が1本でもある段階から、バックアップの設定は必ず行ってください。
セキュリティ対策を後回しにする
「個人ブログだから狙われないだろう」と考えるのは危険です。WordPressサイトへの攻撃は、大規模サイトだけでなく、個人ブログにも無差別に行われます。セキュリティプラグインの導入と、強固なパスワードの設定は、サイト開設と同時に行いましょう。
WordPress開設後のロードマップ
WordPressを開設してから軌道に乗るまでの道筋を、時期別に整理しました。おすすめブログサービス完全ガイドでも触れていますが、WordPressは自由度が高い分、計画的に進めることが成功の鍵です。
よくある質問
WordPressは完全な初心者でも本当に使えますか
はい、使えます。現在のWordPressは、レンタルサーバーの簡単インストール機能とブロックエディタの導入により、HTMLやCSSの知識がなくてもサイトを構築・運営できるようになっています。実際に、ITに詳しくない方でも、この記事の手順に沿って進めれば1日以内にサイトを開設し、記事の投稿まで行えます。最初は戸惑うこともあるかもしれませんが、基本操作は1〜2週間で慣れる方がほとんどです。
無料ブログサービスとWordPressのどちらを選ぶべきですか
目的によって異なります。日記や趣味の記録が目的で、収益化やカスタマイズにこだわらないなら、無料ブログサービスで十分です。一方、将来的に収益化を考えている場合や、自分だけのオリジナルデザインにしたい場合は、最初からWordPressを選ぶことをおすすめします。無料ブログからWordPressへの移行は可能ですが、URLが変わるためSEO評価の引き継ぎが難しく、かなりの手間がかかります。ブログサービスの比較も参考にしてみてください。
WordPressの運営費用を最小限に抑える方法はありますか
あります。最も大きな節約ポイントは、レンタルサーバーの長期契約割引を利用することです。12ヶ月以上の契約で月額料金が30〜50%割引になるサーバーが多くあります。また、ドメイン無料特典付きのサーバーを選べば、ドメイン費用もゼロにできます。テーマとプラグインは無料のもので十分高品質なものが揃っているため、有料のものを購入する必要はありません。最小構成なら月額約1,000円でWordPressサイトを運営できます。
記事を書いてもアクセスが全然来ないのですが、どうすればいいですか
開設直後のWordPressサイトにアクセスがほとんどないのは、ごく自然なことです。Googleの検索結果に表示されるまでには、通常3〜6ヶ月程度かかります。この期間は「サンドボックス期間」とも呼ばれ、記事を継続的に投稿しながら待つ必要があります。アクセスを早める方法としては、SNSでの記事シェア、適切なキーワード選定、質の高い記事の継続投稿が効果的です。焦らず、まずは30記事を目標に書き続けることが大切です。
WordPressがハッキングされることはありますか。対策は何をすればいいですか
残念ながら、WordPressサイトがハッキングされるケースは実際に存在します。しかし、基本的なセキュリティ対策を講じていれば、そのリスクを大幅に低減できます。具体的には、WordPress本体・テーマ・プラグインを常に最新バージョンに保つこと、強固なパスワードを設定すること、セキュリティプラグインを導入すること、使っていないテーマやプラグインを削除すること、そして定期的なバックアップを取ることです。これら5つの対策を実施するだけで、大半の攻撃を防ぐことができます。
まとめ
WordPressの始め方について、準備段階から公開後の運営まで、一通りの手順を解説しました。
改めて要点を整理すると、WordPressの開設に必要なものは「レンタルサーバー」「独自ドメイン」「WordPress本体」の3つだけです。簡単インストール機能を使えば、技術的な知識がなくても最短10分で設置が完了します。
最も大切なのは、初期設定(SSL、パーマリンク、テーマ選択)を最初にしっかり行うことと、プラグインを必要最小限に絞ること、そしてセキュリティとバックアップの対策を怠らないことです。
完璧を目指すよりも、まず始めてみることが何より重要です。デザインや細かい設定は、運営しながら少しずつ改善していけば大丈夫です。
この記事が、あなたのWordPressサイト開設の第一歩を後押しできれば幸いです。